今年の7月8月の気温上昇にみられる現象として、「ヒートアイランド現象」がますます進んでいるものとみられる。ヒートアイランド現象とは、周辺地域より都心部の気温が持続して高い現象をいうが、東京・名古屋・大阪などの大都市が特に顕著である。主な原因は、都心部に集中するアスファルト・コンクリートの熱蓄積や、エアコン等による人工的な排熱と考えられている。気象庁によると100年平均で約3度の上昇が認められるとして地球温暖化に拍車がかかってきている状況にある。今後の対策として、エアコンの排出熱の制限、都市の緑化推進、都市計画一体型の里山維持など、十分な検討が必要である。